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|ピアノ修理⑪

ヤマハピアノ預かり修理

ヤマハのやや昔の高級ピアノです。譜面台が高い位置に設置されているタイプです。
ノーメンテナンス期間が長く音の出ない個所や接着剥がれも多数あり、現状使用できない状態です。

ピアノ表面は油汚れとカビのため曇っていますが、傷は少ないようです。
共鳴板の剥がれは応急修理しました。
全体的に木材の剥がれが多く、もしかすると床暖房に置かれていたのかもしれません。
接着剥がれの修理、ブライドルテープ交換とフレンジコードの交換いたしました。
ハンマーはファイリングして位置も修正いたしました。フェルトの虫食いは少なくラッキーでしたが、
木部の割れは修理不能ですので機会を見て交換した方が良いでしょう。
自動演奏の取外しは大変な作業でしたが、ピアノの重量が軽くなり良い音質になりました。
(無駄な脂肪をとり除いた感じでしょうか)

ご依頼ありがとうございました。

R7年2月

カワイピアノ修理とサイレント取外し

10年以上ノーメンテナンスのピアノで音が止まらない、音が出ない状態です。
初めて拝見した時に強い汚れとサイレントの不具合を確認しました。
本来ピアノをお預かりしたいところですが、ピアノの搬出が難しくアクションのみ
お預かりしました。

 ご実家より数年前に移動、湿気の多い置き場所から床暖房のお部屋に設置したため
ピアノはかなり狂いが大きくサイレントユニットもピアノの機能を邪魔しています。
カワイ純正ユニットですが構造的に無理な設計で取付もかなり大変だったのでは
ないかと社員の方にご同情いたします。(笑) お勧め商品ではないですね。
作業は消音ユニットの取外し、アクションのカラクリも全て取外し、
カラクリのすり合わせをやり直しました。
(出来ればハンマー交換もご検討いただけると尚結構です)
鍵盤回りも錆び取り、鍵盤の位置もやり直しました。
ダンパーの止音不良も調整しました。
最後になりますが、カワイ純正ユニットの構造の複雑さ、無駄な部分が印象に
残りました。(他社ユニットの方が簡単合理的です)

R6年2月

ヤマハピアノ修理とハンマー交換

音質不良のご相談をいただきまして早速ご訪問、ハンマー交換と相成りました。
ハンマーフェルトもある程度摩耗が進み、フェルト素材が古くなりますと
整形しても回復しませんので新品部品に交換します。

 ピアノの底板剥がれなども見られますので、恐らくは高湿度の所に置いてあったピアノと
想像します。
製造後約60年ほど経過しておりますので、ハンマーの変形変質があり、
削っても音質は良くならないので交換いたしました。
新しいハンマーの間隔・向きを何度も確認、鍵盤錆び取り・潤滑剤・鍵盤高さ・弦の接近などを調整、
清掃後調律を実施しました。
弾いた感じは音質が明瞭な感じになり、音の細部が感じられました。

ご依頼ありがとうございました。

R6年5月

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