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|ピアノ修理⑩

カワイピアノ預かり修理

カワイのやや昔の高級ピアノです。譜面台が高い位置に設置されているタイプです。
ノーメンテナンス期間が長く音の出ない個所や接着剥がれも多数あり、現状使用できない状態です。

ピアノ表面は何かの薬品による塗料のクスミがあり3回研磨して艶を出しました。
共鳴板の剥がれは深刻ですね、ピアノ線を緩めて特殊な薬品で応急修理しました。
全体的に錆が多く、それが音が出ない原因になっています。
接着剥がれの修理、内部は錆び取り、回転部分のからくりのすり合わせと部品交換、ハンマーの整形と
位置調整、全体クリーニングをしまして作業後スムーズに演奏できるようになりました。
フェルトの虫食いは少なくラッキーでしたが、ハンマー等はそろそろ交換した方が安心です。
ご依頼ありがとうございました。

R6年1月

ヤマハピアノ出張修理

20年以上ノーメンテナンスのピアノで状態は厳しい状態です。
ネズミがピアノの中に入ってピアノの中を食い荒らしています。
直し始めるときりがない感じですが、お客様とご相談の上作業させていただきます。
フェルトの虫食いと湿気も凄いですね。

鼠害はあまり知られていませんが、田舎の方では良く見られます。
フェルトの虫食いも鼠害と関係がありまして、フェルトがほぼ食いむしられて無くなっています。
本来はピアノをお預かりした方が良いケースですが、お客様の希望で出張作業となりました。
アクションのみお預かりして修理後お届けしました。
鍵盤のフェルト交換は次回です、調律は暫く短い間隔でなさる事をお勧めします。
ご依頼ありがとうございました。

R6年2月

ピアノプレーヤー取外し

今回は修理ではありませんが、ヤマハ純正の自動演奏の取外しで珍しいのでご覧ください。
画像①は鍵盤下、棚板に帯状の長い板のようなパーツがありまして、こちらが電磁石になります。(鍵盤を駆動する部品)
かなりの重量がありまして(未確認ですが5㎏くらいあるかもしれません)この重さがピアノの
響きを邪魔しているようです。
画像②はピアノ下部に変圧器などの部品もかなりの重量があります。
これらを取り外しますと確かにピアノの音がヤマハらしい軽くて明るい音色に戻ります。
消音サイレントはパーツが軽く音色に全く関係しませんのでご安心ください。

R6年2月

カワイピアノ出張クリーニングと修理

こちらのお客様、私が35年前に納品調律に伺ったお客様からのご依頼でした。
よくぞ覚えていてくださいました。(笑)
とは言えかなり長い期間ノーメンテナンスでしたのと、床暖房の上にピアノを置かれていましたので、調律の狂いが尋常ではなかったですね。
外装クリーニングと内部錆び取り、カビ取り、パーツ交換などをさせていただきました。
長期間未使用のピアノを急に使い始めるわけですから、色々なトラブルが予想されますので
調律は暫くはこまめにお願いします。
フェルトの虫食いは少なく、比較的保存状態のよいピアノでした。

R6年3月

ヤマハピアノ修理クリーニング

60年くらい前の製造のヤマハピアノU3です。
表面の黒い塗装は小傷が多く、修繕しましたが鏡のような状態ではありません。
金額的に都合が合えば塗装をやり直しますと新品同様の鏡面仕上げに出来ます。
アクションはハンマーが大分消耗していましたので整形しました。
付け根のカラクリの部分は一部部品交換しまして全体調整しました。
ピアノ線の状態は悪くはないと思います。
ヤマハピアノは作りが良く丈夫ですね。

R6年5月

カワイピアノ修理

カワイの中型ピアノの修理です。
今回は鍵盤が折れてしまっているらしい、との事で拝見しました。

鍵盤折れてました。
鍵盤折れ珍しいですね、久しぶりの作業です。
アクションは分解してカラクリのスティック修理・錆び取りでかなり弾き易くなりました。
2名で丸1日かかる根気のいる作業です。
湿気がやや強い場所に長年置かれていたご様子です。
ハンマーはファイリング整形して、ハンマーの向き並びを調整しました。
これで大分弾き易くなったと思います。鍵盤の空打ちも無くなりました。
ご依頼ありがとうございました。

R5年6月

ヤマハU5C(ウォルナット修理)
長期未調整品

神奈川県の海の近くのご実家に長く保管されていたピアノになります。
調律は購入後数回実施されていますが、数十年メンテナンスはなさっていないご様子です。
音の出ない鍵盤が多い様子で、修理が必要です。
湿気は多めの場所でしたので、外装は化粧板の接着剥がれが散見されます。
こちらは木工の簡易修理にてご対応しますが、今後塗装の塗り直しを検討されてもよいかと思います。
鍵盤漂白、マフラーフェルト張替え、鍵盤周りのフェルト交換、
アクション部品交換、動かない個所がありましたので
88鍵全て分解してカラクリ可動部の再調整を時間をかけまして実施しました。
これで暫くはご使用できると思います。
幸いピアノ線とその周辺の状態は悪くないので、ピアノ線はそのまま使用します。
調律は今後暫くは短い間隔での調律をお勧めします。
ご依頼ありがとうございました。

R6年6月

カワイピアノアクション修理

カワイアップライトピアノです。
カワイピアノのアクションは昭和40年代からほぼ樹脂(ABS樹脂)で作られています。
2000年位からでしょうか、カーボンを混ぜた素材に変更されて真っ黒いアクションになりました。
グランドピアノも同様です。〈ヤマハピアノはほぼ木製で作られています〉
樹脂は静電気を帯びて空気中の汚れ(油とか)を吸い寄せてしまい、
結果可動部のステック或いはガタになる事があります。
今回はガタが大きくなり演奏に支障があるため、部品を新品交換します。
大変良くご使用なさるお客様に多く見られる故障です。
(音楽大学の備品に多くみられます)
ご依頼ありがとうございました。

R6年7月

カワイピアノ出張修理

ここ数年ノーメンテナンスのご様子で、鍵盤が重いので見てほしいとのご依頼でした。
製造から50年は経過しているピアノで、昔は鍵盤の重いピアノが好まれていた時代です。
基本的な設計が鍵盤に抵抗感をもたせてありますので、令和のピアノと比べると確かに重いです。
海が近い立地ですので金属は錆びやすいですので、徹底的に錆び取りを致しました。
本来は好ましくありませんが、最低限の錆止め油も塗布しました。
鍵盤の引っかかりが無くなり滑らかなタッチになりました。
クルマに例えると滑らかな路面上を走っている感じです。
ご依頼ありがとうございました。

R6年7月

福山

 

R5年12月

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